ページ

2009-09-28

言の葉1:斑と絞

Delbardの『イルルージュ』下位の葉に斑が入ってきました。
ほんの少しだけど。
上位の葉にもそれらしき兆候が見えつつあります。
うわ~い(^^)v


「斑入り」って英語でvariegation。
動詞 variegate:斑(まだら)にする。変化を与える。

語源的にはヴァラエティvarietyと同じですね。多様性とか変化とかって意味の。varietyは植物学用語では「品種」を意味します。元はラテン語です。
印欧語族(wikipediaでは「インド・ヨーロッパ語族」で項目があります)の一つラテン語lingua Latinaは古代ローマのラティウム地方で使われていた方言だったのですが、ローマ帝国が拡大する過程で当時世界に通用する公用語となった言語です。植物の学術名は今でもラテン語で表記されます。古代~中世にかけてのヨーロッパ大陸ではラテン語はロマンス語(フランス語、イタリア語、スペイン語等)へと変化していきました。

『イルルージュ』ってこうして見ると、花も斑入り/絞り?

※イルルージュ(Del赤)国産苗大苗6号鉢植品★※1月末までにお届けの予約大苗


*****
楽趣味は育てていませんが、ブルボン系のバラで『ヴァリエガータ ディ ボローニャ』という絞りの名花があります。イタリアのBonfiglioliの作出です(ティーローズ『クレメンティナカルボニエリ』の作出もあります)。
※バリエガタディボローニャ(B絞)国産苗大苗6号鉢植品★※1月末までにお届けの...
※クレメンティナカルボニエリ(T)国産苗大苗6号鉢植品★※1月末までにお届けの...

***
variegataはラテン語でvariegatus(adj. from adjective形容詞:「斑入りの」)の名詞形だから、イタリア語でも同じ意味だとすると、バラの名前は「ボローニャ(地方)の斑」?・・・なんかおかしい(--)。「ボローニャの縞/絞り」ってことでしょうかね?ん?斑と縞と絞りじゃ感覚的にかなり差があるような気がするにゃあ。

==========☆==========☆==========
毎度おなじみ「因み話」です^^
ボローニャと言えば、ヨーロッパ最古の大学とされるボローニャ大学Universita di Bologna(I)〔Alma Mater Studiorum(L)〕が有名ですが、以前紹介した『薔薇の名前』の著者ウンベルトエーコはボローニャ大学の教授です。あ!『薔薇の名前』買うの忘れてた^^;

*ここでラテン語の問題:
 ボローニャ大学のラテン語名はAlma Mater Studiorum
 これはどんな意味でしょう? >bloomさん
 materは英語だとmother、ヒンドゥ語でもmataでっす^^

他に有名な事と云えば、ランボルギーニとかマセラッティ。
あとはー、機能美と洗練されたセンスの皮革製品とか?
ボローニャ製靴って足に吸い付くような履き心地で好きです。
製法もボロネーゼとかいうんでしょ?
==========☆==========☆==========

とてさ。。。脱線が多過ぎ(^^)

絞りって英語ではstripe。stripeの語源はラテン語のstripus。
ストライプだと、なんだか語感が「絞り」というより「縞模様」に近いような気がしてならない。しかも割と規則的な縞模様って感じ。

確かに絞りのバラは花弁に縦の縞模様が入るけど【花弁に横の縞模様って絞りバラあるの?】、模様は不規則だし、どれ一つとして同じ模様は現れない。それがまた絞りバラの素晴らしさで・・・云々STOP!
♪ STOP! IN THE NAME OF LOVE ♪

《自制したの^^ 書き出したら止まらなくなりそうな自分が自分で怖いから^^》

日本語で「絞り」って云うと「藍染め絞り」「鹿の子絞り」とかの絞り染めを思い起こし、楽にとってそのイメージは決してストライプではないのだ。

フランス語では絞りバラのこと何て言うのだろう?
英語のstripeを単純に置き換えるとrayureだけど。
2009年6月6日「バラの家」で催されたDelbard社御曹司アルノーさん講演会の中では〔講演は英語だったから〕
「ストライプ」とか
「コンビネーション」とか
って単語が使われていたなぁ。
そうじゃなかったですかね>その時のジョイナー^^

バラの絞りをストライプstripeと表現するよりも、
ヴァリエガータvariegataと表現する方が
まだ感覚的にはしっくり来るなぁ...と思った。


*****
絞りのバラいいよねぇ。斑入りの葉もいいよねぇ。
てんちょんちにはいろんな絞りバラがラインナップされてる。
さっすが!あと200で全2000品種のバラが揃うshopだけのことはある。
んでも、種類が増えるとバラ苗屋さんとしては大変だよね。

コマンダンボールペール(B絞桃)国産苗新苗6号鉢植品

こ~んなのとか↓こ~んなんとか。
アストリッド スペース ストライプド(Pol桃)国産苗大苗6号鉢植品

どっちも売り切れでんがな(--;; いつもの通り。
Laffayの絞りってなかなか手に入りづらいのかな?>てんちょ

でも楽趣味が欲しい絞りバラの取扱は今は未だ無い。
ん?「名前は未だ無い」?((((^^;;;

先日てんちょブログで紹介されていたてんちょオリジナルの一つにちょこっと雰囲気が似てるキューティピンクの絞りバラなんだけどね^^

・・・ってこのログを書いてる途中でUPされたてんちょブログ(9/27)にまたまたオリジナルロサが・・・
どっきんこどっきんこ!
きゅりゅりゅりゅりゅ~!〔←楽趣味の薄い胸が鳴っている音^^〕
・・・ぅ、うーーん、卒倒してもええですか?
胸の高まりがおさまりませんわよ。泣き出しそうです(^^;
画面にかぶりつきで眺め倒しましたぜぃ!
まだドキドキしてりゅ♪


□□□第一回めの宿題□□□

「斑(ふ/まだら)」とは何かを理解するために、以下
1)仏語 2)英語 3)シンプル英語でwikipeってみました。
訳してみましょう^^:

あ!ちょっと!ばっくれて「宿題提出忘れました!」って
エヘラ×2頭掻きながら笑って誤魔化してもダメよ!>そこの木村君

1)'variegation' quoted from Wikipedia in French

La variégation est observée lors de l'extinction mosaique de gène par exemple. Ceci est dû à l'effet position d'un allèle (conformation chromatinienne dans laquelle il est situé, voir épigénétique), et ni à sa propre séquence codante ni à ses sequences régulatrices. La variégation est donc due à la modification de facteurs hétérochromatiniens. L'effet peut être dans le sens d'une activation de l'expression du gène (passage d'une structure hétérochromatique à euchromatique) ou d'une inactivation (euchromatique vers hétérochromatique).

2)quoted from Wikipedia in English
Variegation is the appearance of differently coloured zones in the leaves, and sometimes the stems, of plants. This may be due to a number of causes. Some variegation is attractive and ornamental and gardeners tend to preserve these. The term is also sometimes used to refer to colour zonation in flowers and minerals.

3)quoted from Wikipedia in simple English
A variegated leaf is a leaf which contains green and non green parts. As the green parts contain chlorophyll they can photosynthesise, but the non green parts do not contain chlorophyll so they can not photosynthesise.
〔USES〕
A variegated leaf is useful in conducting experiments that can show that chlorophyll is needed for photosynthesis.
〔Experiments〕
The easiest of these experiments is to place the leaf in boiling ethanol (alcohol) and when drained of colour spread out on a flat surface. Soak the leaf in iodine and the green parts will turn blue/black and the non green parts will stay the yellowish brown colour of iodine. The green parts contained starch (a more compact form of glucose) which made the iodine turn blue/black.

6 件のコメント:

  1. bloom2009/09/28 17:31

    楽先生、質問・・! almaはalmusと一緒ですか?
    辞書で引いてみたけど、直訳じゃ意味がわからなかったりして・・・汗
    「実り豊かな、学問の源・・・」って感じですか~?
    ま~ったく分からないけど、細々と習って行きたい語学だわ・・・羅語!
    斑入りの説明・・・easyな英語でなんとな~く・・・
    緑と緑じゃないパーツが・・・緑のパーツには葉緑素があるけど・・・とか?
    でもちゃんと、辞書引いてもう一度べんきょします!
    あ~、宿題、宿題!

    返信削除
  2. Good!羅辞書見出し語としてはalmusで出ているはず。alere(v.)=「栄養を与える」>almus(adj.)「滋養のある」→単数女性形almaです。studiorumは学問ですよね。だから訳すとすれば「学問の豊穣なる母」ってな感じでしょうか?因みに英語圏ではalma materは母校や出身校の意味で使われたりします。以前Masala Lifeで紹介したRahmanの歌"Vande Mataram"は母なる大地に頭を垂れるってな意味ですが、このMataも羅語のmaterも源流は同じ印欧諸語の共通語みたいなものです。印欧諸語にはいろんな共通点があり、格変化の多さは頭痛くなりそうですが、羅語の格変化についてはインド諸言語程複雑ではないかな?
    *photosynthesiseは光合成のことです。「葉緑素を含まない部位は・・・」どうなるでしょう?^^

    返信削除
  3. bloom2009/10/02 19:13

    宿題の答え、ここでいいですか~♪
    って、難しいですぅ・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    雑色(色彩のさまざまな)の葉というのは緑の部分と
    緑でない部分を含んでいる葉です。

    緑の部分は葉緑素を含んでいます。
    だから光合成ができます。
    しかし、緑でない部分は、葉緑素を含んでいません。
    そういうわけで、緑でない部分は光合成ができません。

    使い方は、ちょっと分からなかったので、パスします~。

    実験

    葉を沸騰したエタノール(アルコール)に入れて乾かすと
    表面が平らになります。
    その葉を、沃素につけると緑の部分は青/黒に変化します。
    緑でない部分は、沃素による、黄色がかった褐色のままです。
    緑の部分はでん粉(非常にコンパクトな形状のグルコース)を含み
    それが、沃素によって青/黒に変えられるのです。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    う~ん、何点もらえるかな?
    語学は苦手なんですが、バラとか植物に関することなら
    面白がって、解読出来そう♪
    この企画、続けてください~!!

    あと、コマンダン・・持ってますよ♪
    絞りのバラ(それもオールド系の絞りがスキ♪)なので
    ビラージュメイドとか、オノリーヌドブラバンなんかも
    いますよ~♪

    返信削除
  4. Very Goodです>Bloomさん
    最初のA variegated leaf は「斑入りの葉」で良いと思います。Usesの部分は、次のExperimentsに続く部分ですから「光合成には葉緑素が必要だということを認識するための実験として・・・」って感じで訳すとわかりやすいですよね♪
    確かに興味のあることについてはおもしろいのでついつい調べちゃいますよね。じゃ、次回はロサrosaを使ってL.の格変化に突入しちゃいましょうか?^^
    子漫談おもちですか。うらまやしい。いったい何株そだてていらっさるんでせう?

    返信削除
  5. 斑入りの葉には緑色の部分とそうでない部分がある。緑色の部分には葉緑素が含まれていて光合成が可能だが、そうでない部分は葉緑素がないため光合成が出来ない。

    斑入りの葉は光合成には葉緑素が必要であることを示す実験を行う際に役立つ。

    最も簡易な実験は次のようなものである。葉を沸騰したエタノールに入れて色素が溶け出したら表面が平らな物に(葉を)広げる。緑色の部分にヨウ素(液?)を垂らすと青もしくは黒に変化するが、緑色でない部分はヨウ素の色である茶褐色のままである。それは、緑色の部位にスターチ(グルコースの安定した分子構造?)が含まれるからで、そのためヨウ素が青/黒に変化するのである。

    ってな感じですかね?

    返信削除
  6. bloomさん 2)の英語文章の方が園芸チックですよん。

    返信削除