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2009-12-29

Masala life:A Tour to Taj Mahal

それは数年前のこと。
Taj Mahalを訪れるのは何回目だったろう・・・。その時はインドで新婦となった友人のご親族と共にやってきた。
新婦のご両親が結婚式出席のため数日滞在しただけで、インドを訪れた経験のある人は他にはいない。目に映る物すべてが物珍しいのか、車窓から街の風景や、人の動きなどにカメラを向けたりして...初めてのインドを楽しんでいる様子。

我々を乗せたマイクロバスは、喧噪溢れ土埃の舞うAgra市内へ。交通混雑に突っ込んだか、何かのtoll gateだったか、バスが暫く停車したその瞬間、近くでリヤカーを引いていた野菜売りの青年がコチラを見て近寄ってきた。


野菜といってもリヤカーに掲載してるのは調理用食材の野菜ではない。普段の食事時に生野菜を食べることが少ないインドでは、時折ヴィタミンと水分補給のため生野菜を日中摂取することがある。

この時期の野菜にはキュウリやトマトは少ない。金時人参っぽい生食用人参と白くて細長いのは、あれは大根である(見れば分かるよ!)。「エイジェ!くれくれたこら」というと^^、その場で皮を剥いて岩塩を擦り込み食べやすい大きさにカットした後、ニンブー(インドのレモン)果汁を絞ってくれる。
同行者の一人が「食べても大丈夫?」と私に問いかけた。
「人参は好きだから食べてみたいんだけど・・・」
・・・というのは、衛生上大丈夫か?ってことを尋ねているのだ。
「あの真っ赤な人参はとても甘くて美味しいですよ」
恐る恐る一人が口にして「あらっ!美味しい!」。それから後は我も一口合戦でひとしきり盛り上がった車内の空気。



お決まりの観光コースであるAgra Fortへ到着。


ここはTaj Mahalを建造させたムガル皇帝シャージャハーンが息子のアウラングゼーブに幽閉され、ヤムナー川の対岸に浮かぶ白亜の大理石建造物が美しく輝く姿を眺め失意の日々を送ったところでもある。
Agra Fortだけでもゆっくりじっくり見て歩くには少なくとも半日は時間が必要だが、先を急ぐ旅の集団は次の目的地へと進んでいった。


Taj Mahal in Agra : 数年前の12/29
この時期の北インドは、朝夕霧に噎ぶ時間帯が長い。


12月末にTaj Mahalを訪問するものではない!と思った。
入場門から長蛇の列。インドで列に並ぶのは日常茶飯事だが、それにしてももの凄い数の人だった。中に入っても身動きできないのでは?と思う程。キャンパスは狭いのに国内でも有数の学生数を抱える日本の某大学学園祭状態かも^^、と一瞬ぞっとした。
人口の数パーセント(数%とはいえ、総人口が○○億だから・・・)がキリスト教徒であるインドでは、12月下旬から年明けまでクリスマス休暇に入る人が多かったりする。ミッション系の教育機関も同じ。そのため、文献調査を中断せざるを得なかったことが一度あった。陸も空もこの時期は大変混雑するので予約が大変だったりする。空席待ちのために一晩飛行場でふらふらになりながら過ごしたこともある。その時は国際線との乗り継ぎがあったため空席をどうしてももぎ取らねばならなかったから、空席が出て自分の名前がリストに載っているのを確認した時には「あぁ!神よ!」と叫んでしまったが。


やっとのことで入場門をくぐったのは午後4時近くだったろうか?
〔Taj Mahalの航空写真と平面図については"The Taj Mahal in Agra"
白亜の大理石が昇り来る陽光に煌めく様と、
満月の光に照らされて青白く浮かび上がる様と、
どちらもこの目にしたことはない。


Taj Mahalで味わった沈む夕陽とシルエット。



それまで傍にいたはずの楽Jr.は、グループの中にいたユキエお姉さん(仮名)と仲良くなってぴったりくっついて楽しげに談笑している。夕陽が沈んで辺りも薄暗くなってきたので、ツアーガイドに「もうそろそろ宿泊施設へ向かおうよ」と声をかけ皆でTaj Mahalを後にしようとした時、ユキエさんが近づいてきて「夕陽綺麗でしたねぇ~。Jr.ちゃんが感激して句を詠んでましたよ。」と教えてくれた。

へぇえ?俳句をねぇ・・・。何て詠んだの?
○~ぃ、おちゃ!に応募したら?(^^)


・・・おしまい。

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