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2010-07-09

バラゾウムシ(チョッキリ)の嗜好

つい先日、去年7月も黒丸ぴょんこ(ルリマルノミハムシ)によるバラ花食害が酷かった事を書いた。ハムシ科だが甲虫であるキャツラにとっては蒸し暑い梅雨の時期は活動の最盛期なのかもしれない。
昨日も合計20匹ほどの黒丸ぴょんこを捕獲した。最も数多く集られていたバラはMR4号(多分ポンパドゥール)で、一輪の花に5~6匹が集り、花弁の奥で仲むつまじくペアリングちゅぅ~♪な厚かましいのもいた。
ハムシの中には農作物の害虫扱いされているのもいるけれど、ルリマルノミハムシについてはそういった扱いを余り見かけない(見つけられないだけかも)。だが、明らかに花を傷める所謂「バラの害虫」だと楽趣味指定しちゃおうかなぁ、と思う。

昨日は緑ニーム+月桃エキス+アグリチンキをたっぷり撒布した。その撒布の途中でバラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)数匹に集られているバラが・・・(--;

羅ローズもりもり(ラローズドゥモリナール)。先日来朝に夕にチョッキリとその食害痕を見つけては溜息をついている。この時期キャツラの行動時間は早朝とは限らないようだ。

羅ローズもりもりの直ぐ隣にはRPRルージュピエールドゥロンサール。
しかし、RPRには柔らかい芽が現在でていないから、いきおい羅ローズもりもりが一身にバラゾウムシの害を受けているもよう。今朝も数匹のチョッキリを捕獲。一匹捕まえ損なった。悔しいからタージ大佐(ニーム核油かす)を地面と鉢表土にパラパラと撒いて置いた。おかげで掌からタージ大佐の匂いが・・・う~ん、曼荼羅む。

あと少しで次の新月がやってくる。
虫のいちゃつき度合いが高まってきたのはそのためだろうか?
黒丸ぴょんこもチョッキリもやたらにペアが目立つ。

黒丸ぴょんこは開花中の花を荒らす。
一方チョッキリは蕾や柔らかい新芽を荒らす。
口吻で蕾の直下に産卵すると其所から蕾が萎えて頭をかしげる。
時としてチョッキリが口吻突き刺した黒くて小さな痕が点在していたりする。そんな蕾は産卵された可能性がある。抓んで切り取り処分する。
チョッキリが食害するのは蕾や花茎だけではない。若芽の先端や健康な葉柄にも口吻を突き刺す。葉肉にある栄養をチュ~チュ~吸うのだ。その結果、柔らかい葉っぱはチリチリに縮んで萎えてしまう。これも爪を立てて切り取り処分する。

それにしても、何故新芽ばかりに口吻を突き刺すのか?下位にある古めの葉っぱにはチョッキリ被害は殆ど見当たらない。柔らかくて美味しいからだろうが、若芽と古めの葉に何か違いがあるのだろうか?あれば、それを元にチョッキリ被害を抑制する手だてが打てないものか?
そう考えて、つらつら彷徨っていた。
こんな記事が見つかった。

植物の防御物質-タンニン-(連載 『森林の不思議を科学する』)

ほほぉ・・・なるほど、渋柿に含まれる渋み成分だな。
しかし、どんな齢の葉にも含まれているとは限らないようだ。
古めの葉っぱには多いのかな?と思い、も一度彷徨う。
あ( ̄0 ̄!
もしかしたらココに答えがあるかも知れない。

案の定、だった→タンニン♪(日本植物生理学会「みんなの広場」
一般にタンニンは若葉よりも成長した葉で含量が高くなり、これによって、葉が昆虫、鳥、動物などに食べられないようにする役割をもっています。これらの葉を食べると、昆虫などの消化酵素(タンパク質)とタンニンが結合して消化できなくなるため、タンニンの多い葉は食べられない、食べられにくくなると考えられています。
タンニンは葉の細胞の中では、光合成や呼吸など代謝が行われている原形質、葉緑体、ミトコンドリアにはなく、細胞の中の代謝が行われていない液胞に溜められています。このように、葉の代謝を行っている酵素(タンパク質)とタンニンが直接接触できないようにしているため、タンニンを葉に含んでいても、葉の代謝には影響しないようになっています。

なるほど~♪
液胞に溜められているワケは葉の代謝に関係するのか。

チョッキリは苦み(渋み)に弱いのだな。
クシヒゲハバチやオオシロオビクロハバチ幼虫は下位の葉を食害するってことは、苦み(渋み)に強いって事か?
タンニンを多く含んでいそうな柿葉茶を煮出して撒布するってダメ?
地道にニーム撒布し続けるか・・・


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