確か、同日のニュースで、フランスはアレバ社による汚染水処理方法が公開されたと思って、グルグル検索してみたけれど、該当するニュースはことごとく削除されたようで、同社の廃炉処理記事も現在閲覧することが出来ない。
原発現場に大量に存在する汚染水をいかに迅速かつ確実に、そして安全に処理するかは、目下のところ、最大にして最重要課題だと思われるが、記事の削除は、どういった方法手段をとるのか、いまだ最終決定に至っていないということを反映しているのだろうか?
以下、東電の見解に関する報道。
ゼオライト土嚢で放射性物質の吸着に成功 東電
msn産経ニュース:2011.4.20 12:42
東京電力福島第1原子力発電所事故で、東電は20日、海の汚染を防ぐために投入した鉱物「ゼオライト」の土嚢(どのう)に、放射性物質(放射能)が吸着したと発表した。
東電によると、17日に2、3号機の取水口付近に投入した土嚢のうち2袋を19日に引き上げ、放射線量を測定した。その結果、土嚢の放射線量は毎時0・65ミリシーベルトで、周辺よりも0・1ミリシーベルト高かった。
ゼオライトは多数の微細な穴が空いた鉱物で、ペットのトイレ用消臭砂などに利用されている。穴のサイズがセシウム原子の大きさに近く、セシウムを吸着しやすいとされている。
東電の研究では、ゼオライト1キログラム当たり、セシウム6グラムを約30時間で吸着できたという。東電はゼオライト100キログラムの詰まった土嚢10袋を海に投入しており、今後も引き続き効果を確認する。
ゼオライト(沸石)〔Wikipedia〕は、猫砂として知られている鉱物であるが、トイレ用砂としては、使用後不燃ゴミとなるので、今のところ使用したことはない。
しかし、庭ではゼオライトの恩恵に授かっている(はず)。バラ栽培でも土壌の不純物質を吸着する鉱物として少量用土に混ぜて使っている。
Wikipediaによると、天然のゼオライトは「火成岩、堆積岩、変成岩のすべてにおいて非常に多様な岩石に含まれている」そうだが、東電の言うゼオライトは、空隙の大きさがセシウム原子の大きさに近いってことだから、人工(工業的に作られた)ゼオライトなのだろうか?
一方、先日リンクを貼った放射性物質の吸着に効果が高いとされる粉末は、金沢大学と秋田県にある企業とが共同開発した水の浄化 凝集剤ソリウェルパウダーというものだそうだ。
HPを見ると、主成分は食品添加物だとか。
原発内に国産ロボットも導入されるようだし、処理剤としてゼオライトやら食品添加物主成分のパウダーやらが使用されるのかもしれないが、いずれにしても、「速く・的確に」という視点で、優れた知識や研究成果の十二分な活用が望まれるところである。
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