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2009-08-11

ベト病Downy mildew

文字だけの投稿だとちっともおもしろくないので初っぱなに麗しい『ワイルドイヴ』さんのお姿をば拝んでから。ハハーっ!m(_ _)m 麗しや麗しや♪
画像タイトル: "raindrops jewelery"
薔薇の名前:『ワイルドイヴ』Wildeve(S)〔D. Austin, 2003〕ワイルド イブ (低ER桃) 国産苗 大苗 6号鉢植え品 ★


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ベト病 Downy mildew:多雨期に多く発生する植物の病気。

〔症状と被害〕
・葉、茎、花梗に発生、時に萼基部、花弁にも。
・初期感染は若葉。病班は初期小さな水浸上の斑点、やがて直径1cm前後の不整形の灰褐色または紫褐色のシミ状になる。湿度が高い環境条件では病班の裏側に白いもやもやしたカビ(分生子と分生子柄)が生えるが、湿度が低いときはカビはない。病葉は部分的に黄変し、小葉は落葉しやすくなる。
・茎や花梗では紫褐色または暗褐色の斑点が現れ、後に拡大して長さ2cmの細長い病班に。

〔類似症状〕農薬散布による薬害で葉にシミ状の斑点や大小の不整形褐色斑点を生じることがある。ベト病と紛らわしいが、やがて斑点部分は枯死する。ベト病の病班は容易に枯死せず落葉の原因となるので区別できる。ウドンコ病のカビは葉の表裏に。ベト病は葉の裏面のみ。

〔病原菌と伝染方法〕
・病原菌:Peronospora sparsa  Berkeley
・鞭毛菌類に属する糸状菌の一種で分生子、分生子柄、卵胞子を生じる。
・分生子柄は多湿時に病葉裏面の気孔から生え、枝状に分岐した先端に分生子を生じる。
・卵胞子は時に病組織内に発生。
・越冬:菌は通常茎の病班部で菌糸の形で、時に卵胞子で。
・分生子は低温で多湿の条件が続くと作られる。しかし、湿度が85%以下では感染しない。
・分生子の発芽適温は18℃。分生子は水滴中では容易に発芽する。感染好適条件下では感染三日後に葉裏に分生子形成。落葉上の分生子は乾燥条件でも1ヶ月間生存する。
・伝染源:施設栽培のバラ。病葉や病茎上に作られる分生子の飛散により蔓延。低温多湿環境が茎や花茎の伸長期に続くと発生が助長される。特に夕方の気温降下時に霧が立ちこめて結露するような施設で多発しやすい。

〔どう対処するか〕
・低湿地や排水不良地での栽培をさける。
・見つけ次第切り取り焼却。

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参考文献:長井雄治著『バラの病気と害虫』(農文教)
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表楽趣味:(^^)あ~、賢くなった、なった!(^^)
裏楽趣味:(--)鶏頭のくせに・・・(--)

6 件のコメント:

  1. ち~っす
    今朝も地震でびっくりしましたねぇ。海越しにすぐそこに見える伊豆半島は震度6だと思うとぞっとします。

    ベト病、今年はやばそうですね。かつてみにバラを買うとこの病にやられて枯れてしまうというのを繰り返し、そのトラウマか最近ミニバラをお迎えしてません。
    「夕方に霧が立ち込めて結露する・・」ってうちの事ですよ。それも気温の降下時だけじゃなく一晩中だもん(泣き)

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  2. うちの栽培環境ではベト病を見たことないです。ボト(ボトリチス:灰色カビ病)はあるけどね(苦笑)
    比叡山ガーデンミュージアムに行った時「夏涼しいといっても、ベト病対策は大変だろうなあ」と思って見てきました。薬散をきっちりしているのか、ベトもウドンコも★もありませんでしたが。
    『バラの病気と害虫』は私も持っていて、ハダニ対策に(真夏晴天時に限り)葉裏へジャアジャア水をかけ始めたのは、この本を読んでからです。「ピンクパンサー」にも興味津々…入手していませんが、バラ園とかで見ようと思ってもすごく遅咲きだから、咲いているところになかなか出会わないの。

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  3. つ~っす>みけさん^^
    明け方にいや~な夢を見て寝苦しくなって起きただすよ。なんだか同じ所を行きつ戻りつを繰り返しもどかしい思いしていたところに複数の人に声かけられ、「うにゃにゃ」ともがいて目が覚めました。で、ベト病の投稿をした直後に揺れが来ました。怖かった~~~っ!

    一晩中夜霧ですか。海に近い+太平洋側という条件に低気圧だとそんなになっちゃうんですねー。今年は特に酷いの?

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  4. OMOやん ピンクパンサー素敵ですよね~♪どこで実物見たんだっけなぁ。。。記憶ぶっ飛び^^;
    黒星病に優れた耐性を持つバラですよね?Meillandだったっけ?マッカートニーローズも黒星には強いですよ~。色も香もよいし。うちのは余り大きくなっていないけど(大苗で誕生日にやって来て2年目)、花つきも良いです。何と言っても蕾の時の深いローズピンクが超魅力的です。

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  5. 夜霧は、今年とてもひどいですねぇ。こんな年はここに住んで20数年で初めてです。
    黒点との闘いはまだまだ続きそうなので、臭いといわれようと何だろうと、ニームは再度全面的に赤ニームに戻しました。

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  6. みけさん しばらくの間は赤に~む撒布が良いと思います。昨日雨の合間を縫って赤を黒星罹病者にのみ撒布しました。幸いその後こちらでは降雨がなかったのですよ。先ほど蚊の大群に見舞われながら点検してきたところ、一日経過しただけなので何とも言えないですが、少なくとも拡大はしてませんでした。末期の葉はいくらか落下していましたが。あがあが痒い!叩き落とした蚊は薔薇の鉢にくれてやりました^^;

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