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2011-01-17

ミサト戦記 Winter 2011

それは、2008年3月、大苗(6号ポット)でやって来た。
シャンテロゼミサト Chante rose Misato
別名、Souer Emmanuelle, Dieter Muller

とても清々しい、そして、甘く強い香りを放つバラ。
蕾の頃は黒バラか?と思うような濃い赤。
それが、いつしかおもむろに美しいバラ色に変化し、
愛くるしさと人間を惑わすような麗容で微笑む。


〔画像はてんちょんちから拝借^^〕

楽's Rosa Noteに以下のような記録がある。

・2008年11月 8号slitにプロトリーフ+サラブお馬堆肥で植え替え
・2009年3月 風通し不良置き場でうどんこ病発症(セスキ処理で治癒)
この年は花数も増え、香りよく咲いた。樹高1.5m程
・2009年12月 アイリスオーヤマの10号potにバラの家培養土で鉢増
昨年は枝が一本良く伸びたが、他の枝は立ち枯れした。
花は遅咲き気味で、夏にぽつぽつ咲いた程度だった。


今期、ミサトの用土替えはしない予定だった。
だが、昨年来取り憑かれたように用土が気になり始めた楽趣味の「出エジプト」ならぬ「出シツナイ」ダッシュを止めることは誰にも出来なかった(そもそも止めようなどと思ってる者は居ないのだが)。
庭遊び開始の合図を自分でかける。
「はぁイ~ヤ、イ~ヤ、エィサー、ワッターシンカー!」

鬨の声を上げて十分満足した楽趣味は、いつものサンダルを尻目に
IRLみけ隊員とお揃いの


を履いて足元を引き締め、
上半身には薄汚れたウィンドパーカを羽織り、
土塵が渦巻くサバンナ草むらへ分け入り、
昨年末用土替えを済ませたHRg苗をひっつかみ作業場へ連行した。

鉢を引っ繰り返してみると、
用土替えの時期が早めだったためか、既に白根が伸びつつあった。
しか~し!株元の土は新しい用土のはずなのに、固い!
処置を施さず元の用土で鉢に戻すつもりが、緊急庭箸出動要請!
しばし、ホジホジして用土を全て落とし(落とした土は乾燥室へ)、
根っこを広げるようにして植え付け直し、元の位置に戻した。
白根隊の負傷は最小最低限で済んだ。
このバラも、いい加減な用土替えをしていたということか?
う~ん、大いに反省することしきりでありると表現重複^^


当該のバラは↑これ 「テレーズブニェ」(HRg)
ジョゼフ大公やウィリアムロブと同期入楽庭であるが、
残念ながら未だ一輪も花を見ていない〔画像は拝借物〕
今年は花が見られるだろうか・・・(^^;


さて、テレーズブニェでホッとしたのも束の間、
なにやら独特のオーラを発して楽の目を引きつけたのがミサトだ。
特に地上部に異変は見られなかったものの、病葉が付いたまま。
とはいえ、まるでつるバラのように1本柱の太枝がウニュウニュと湾曲しながら伸びて、鉢の中に突き刺さった状態であることに変わりはない。昨年シュートの発生は見ることが出来なかった。

まずは葉をむしり取った。簡単に取れた。
次に目をやったのが鉢の表土。
ミサトはほぼ一年間軒外に置かれていた。
鉢土の乾きが余り良くなかったので、水遣りはごく控えめだった。
表面の土に苔のような物が生えている。
しかも、一見して「固そう!」と思える状態。
これは、鉢から抜くだけ抜いて確認してみなければ・・・!

むぅおおお!
何と素晴らしく簡単に鉢から抜けたことか!
これは、良い兆候なのか?それとも・・・別に落とし穴があるのか?

ぬぅおおお!
根鉢の状態も理想的ではないか!
これは、このまま元の鞘に収めろ!ということなのか?
いや、待てよ、鉢表土の状態がどんなだったから引っこ抜いたんだ?
そうだ!苔ムスモスと、指で突いても突き指しそうな土の硬さだった。

みゅるるる!
ほじくり返そう!
この、この、ほっこりした白根が多少負傷するかもしれんが。
覚悟を決めて前進漸進あるのみだ~!テッテレ~~♪

まずは肩口から土を落とそうと試みた。
んーー。敵も然る者、なかなか手強いぞ!
ややっ?!毛根がびっしり目詰まりネット状態になっている!
こりゃ、難攻しそうだ。
モジャモジャした部位を手指で掻き取り、奥地へ進む。

ややっ?!何やら固めの障害物が立ちはだかって居るぞ!
なんだなんだもんじゃ焼きはどこが美味いのかよく分からんぞ。
こ、これは、湾曲歪曲紆余曲折した太根の塊だ!

ぬ~~~(--)
細心の注意をもって取り組み匍匐前進せよ!
(`_´)ゞ了解!

ってんで、まるで毛羽立ったくす玉のような根を抱えながら
ホジホジ匍匐前進を強行し、陣地中央部付近へ攻め入りました!
隊長ぉ~~
しかしながら、隊長ぉ~~
これ以上の前進は極めて困難でありま~す、隊長ぉ~~
鬱蒼とした根を掻き分けるたびに白根負傷者が出る模様。
前線突破あいなりません、隊長ぉ~~


土煙が立つ乾ききったバラ戦場前線で
自ら発した声を木霊として虚しく響かせる兵士の耳に聞こえたのは・・・


たいきゃ~く!退却せよ!退却ぢゃ!


決して戦意を喪失したのではない。
それ以上の負傷者を出さないための英断だった。
できる限りのことはした。
あと一歩のところまで行ったのだ。
それでいいじゃないか。


・・・なんのこっちゃ?と書くだけ書いておこう。


退却途中、「これまでの鉢では容量少ない、水はけ悪し!」という伝令を受けたため、急遽前線基地に貯蔵していた物資を引っ張り出し、狭く細長い駐屯地に横たえていたミサトから不意打ちでトゲトゲ攻撃を受けたものの、刺し傷負傷者約2名(一名はガーデニングたびシューズのつま先、もう一名は楽趣味右手人差し指)の損傷を受けたに止まった。ぷひゅ~^^

退却はしたものの、なんとか全体の根をおおまか確認して、ギャザースカートが空気を含んで♪ふんわ~か♪揺れるように根を広げ、土(注文した土の到着を待っていられないため、先日調整した再生土)を投入して、無事植え付けだけは終了。ついでに誘引用のスチールネットを立てたりして見た目は満足満足。

しか~~し!
最後の難関が待っているではないか!
どうするどうするどうするよ~!?

そうなのだ。
キャンプを移設するという、一大事が細腕にかかっているのだ。

しまったーーー!!
軽いプラ鉢にしておくべきだった。
ファイバークレーとはいえ、それなりに重い。
両腕で抱えられない。
抱えることができたとしても、移動の間、「上よ横よ背後よ!」といった幾多の障害物を克服せねばならない試練が待ち受け画面している。
水遣りは重量が増して動けなくなってしまうので「ま~だだよ♪」

ずずずずずずずz・・・

押したり引いたりしながら、延々5mも移動させたぞ!
次は段差がある処だ。
ガクン!と落とさないように、片足に鉢の隅っこを載せて・・・

イイイイイタ~~オモ~~イ!
我慢我慢。ちょいとの我慢。

よし!無事段差を乗り切ったぞ。
次は、中途半端花壇増設城を天城越えせねばならない。
♪はぁまぎぃ~~ごぉほぉへぇ~~♪

う~ん。ここはひとつ、抱っこちゃんして運ぶしかないな。

せ~の、
せ~の、、
せ~の、、、

かけ声ばかり挙げてないで、はよぉ~せ~や!
それ!一気に・・・あ!レンガレンガ!レンガ敷設!
ありゃ?ナージが不敵にも越冬しようと身構えているぢゃん。
ったく・・・捕まえにくいのよね~、あんたら、ぬるぬるしてっから。
取り急ぎニームプールに入って阿鼻叫喚してなさい!
ったく・・・油断も隙もあったもんじゃないわ。
これで、寒くなってからのナージ捕獲何匹になったかしらん。

いや、そんなことより、最後の仕上げを!
そうそう、そうだった、そうだった。
レンガの脚にプランターを載っけにゃあかんのやった。

ほな、いくで~。


!!!








水遣りする前で良かったね^^v
トテチテタ~♪(プルナの足音)

水遣り後だったら悲惨なことに・・・(--)
ドッ・・・・・(アンナの足音)

それっくらいの差があっただろう事を真面目に記しておく。

次に用土替えをするときは、キャンプ敷設地近辺に資材・道具を持ち寄り、移動距離少なめで作業にかかれるよう準備万端整えてから突入すべし!べし!!べし!!!






本記は、2011年1月16日午後、楽庭バラ試練場での闘いの実話である。
記憶を損失させず未来に繋げるため、
ゆめゆめ忘るるべからず、とて綴った記録である。

今年はた~~っくさん花が咲いてくれると嬉しいぞ!>ミサト

【負傷者実態報告】
・ミサトの細い白根少々(少なめで良かった)
・楽趣味の右手人差し指(棘が刺さったまま)
・ガーデニングたびシューズ左側面ゴム(棘の穴1つ)

以上

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    まだ腹痛が残るみけでございます。
    ウチのミサトさんも調子上がらないですねぇ。
    一昨年10号スリット鉢でなんだかいつも湿った感じだったので、昨年10号のテラコッタに植え替えましたが・・・・な感じ。
    楽家と同じように3本あった枝のうち1本は立ち枯れ、新しいシュートは出ませんでした。
    注文してある用土の到着を待って土替えです。

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  2. みけさん こんちNamaste/^^

    大事な時期、母ちゃん隊長にはくれぐれもご自愛下さいね~^^

    みけさんちのミサトも確か鉢にただ植わってるだけって、どこかで書いてらっさいましたね。
    楽んちのも歌わないミサトです。
    やっとのことでテラコッタ(ファイバークレイ)に住居移転させました。土も水はけ重視で。
    表土はカラカラに乾いているのですが、それも表面から数センチのこと。あとは鉢底へ進むにつれ、結構湿っていて、鉢底は土が固くて解すのに少々手間取りました。
    互いの歌姫が復活して生気を取り戻してくれることをキボンヌです♪

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