2010-07-10

バラの病気:斑点病Cercospora Leaf Spot

バラの病気「斑点病」についてログる前に、
まずは↓の画像をよっこらせ。
典型的な黒星病班初期症状だと思われます。
("羅雫の森"内の黒星病記事についてはココに一覧)

このように黒星病は病班の縁がギザギザしていて、丁度★を集めたようになっていますね。黒星病と言われる所以でしょうか。この病班が成熟すると縁がハッキリして来てインクで塗りつぶしたような黒い点になり(そのため黒点病とも呼ばれるみたいです)、やがて黒点になった周囲が黄変して葉全体に広がり落葉していきます。

さて、黒星病の初期病班と若干異なり、「始めは紫褐色~紫紅色の小斑点であるが、しだいに病斑が拡大して、円形、楕円形ないし不整形の周辺が紫褐色の病斑となる」〔独)AFFRC「花き類病害の診断・防除」より引用〕のが斑点病(ハンテンビョウ)と言われる病気です。

黒星病やうどんこ病と同じように糸状菌を病原菌とします。
もしかしたら、楽庭でもこれまでに発生しているのかも知れません。「あら?この病葉(わくらば)は何かしら?ひょっとこして黒星病かも?」と、よく観察もせずに放置していたのかも知れません。

羅雫の森Useful LinksにあるACESにはCercospora Leaf Spotという項目に記載があります。ここには
Because Cercospora-damaged roses typically lose most of their leaves, this disease can easily be confused with blackspot.
DISEASE CYCLE. Very little specific information is available concerning the development of Cercospora leaf spot on roses. However, the same warm, wet weather patterns which favor the spread and development of blackspot will also start outbreaks of this disease. Beginning in early spring, spores of the causal fungus C. are spread by air currents to the newly expanded leaves. Free water on leaf surfaces triggers spore germination and infection of the leaves. Frequent rain showers or possibly overhead watering favors continued disease spread until the first hard frost in the fall.
とあるように、黒星病の病班と見間違いやすく、黒星病と同様に症状が進むと葉が黄変して落葉しやすいと書かれています。
更に、斑点病の病原菌は詳細な事が明らかになっていない事、黒星病の多発環境と酷似しているとも書かれており、症状が治まる時期も黒星病とほぼ一致するようです。
尚、上記ACESの表7(table 7)には斑点病に罹りやすい品種が挙げられていますが、それがそのまま日本での生育環境と品種の関係に当てはまるかどうかは分かりません。個々の栽培環境の違いも影響してくるでしょう。あくまで目安として受け止めたいと思いますが、楽庭にあるバラとしてはHappy Trailsが該当品種ですので、今後注意して観察していこうとも考えています。

《え?私の噂してるの?なHappy Trails^^》

上記AFFRCの防除法には「主に空気伝染する。枝葉が混み合っていると多発することがあるので、剪定を行い、通風を図る」と記されています。

《こちらはスノーシャワー》

んでも、ま、黒星病と発生時期もよく似ている事だし、赤ニームの定期的撒布を今後も続けていくという方針の下、注意観察を怠らないようにしようと思います。



0 件のコメント:

コメントを投稿