2011-08-10

ロビぃの70周忌?

花よ、毛虫を憐れんでおやり、
それは蜜蜂じゃない、
下手に恋すると苦労の種になる。

テロの勝利の残骸から
こどもたちは人形のおうちをつくる。

ランプは昼のあいだ延々と無視されて待つ。
夜になって炎がくちづけするのを。

塵に埋もれて安逸をむさぼる羽根は
空を飛んだことを忘れている。

〔タゴール詩集『蛍』(川名澄訳)より〕



***
忘れていたわぃ。
今年はロビンドロナトタークルRabindranath Thakur生誕150周年だけど、
没後70年でもあって、
去る8月7日が命日だったんだよねぇ。
没年は1941年。
終戦も祖国の独立も迎える前に亡くなったロビンドロナト。
その80年余りに及ぶ生涯は、英領だった祖国インドが独立運動のうねりを最大限に強めた激動の時代に重なっている。

横浜にある(財)大倉精神文化研究所の創設者大倉邦彦もロビンドロナトと交流があって、来年が大倉邦彦の生誕130周年なんだってさ。それでタークルに関する記念展示会なんかも開催されるらしい。
いや、行く機会があったら、行ってみようかなって、ね。
そんだけ。

 
8月7日に咲いた楽庭MR1号


Flower, have pity for the worm,
it is not a bee,
its love is a blunder and a burden.

With the ruins of terror's triumph
children build their doll's house.

The lamp waits through the long day of neglect
for the flame's kiss in the night.

Feathers in the dust lying lazily content
have forgotten their sky.




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