2011-05-18

Up in the dread air

なぜ、こうも激しく神経に鑢を掛けられなければならないのだ?
なぜ、刻々、日々、目に見えない重荷が積まれていくのを後で知り、憤慨し、呆れ果て、気が塞ぎ、虚無感を覚えていかねばならないのだ?

花は咲いても
心は萎みゆく

慟哭することもなく
泣き叫ぶこともなく



蕾がボーリングになりそうだったため配置換えした2nd ストリートティー


何故、汚染された土を除去しないのだ?
今やらねば、汚染は深く深く沈んでいくというのに。



細い花茎に多めの花弁で俯いて咲くスノゥペィヴメント


風が強く吹けば、吹き溜まりに汚染物質溜まり

草取りもしたし、コンクリ床は洗い流した。
猫が口元を寄せ這い登る網戸もきれいにしないと。
風で網戸に接触するカーテンも順次洗濯中。
サッシの溝も掃除をする日々が続く。
北側の窓は未だ掃除できていないから
さぞかし線量が高めだろう。
近いうちに掃除しなければ・・・
いっそのこと、建物全体をゴシゴシ水洗いしてくれないか?
いっそのこと、街全体を洗い流してくれないか?



パープルペィヴメント一輪 背後のニュードーン開花はまだだ


鉢の表土を薄く削ったものもあるが、殆ど手をつけていない。
300近く存在する鉢の全てに一人で手を施そうとしたら
何日かかるのだろう?
それよりも何よりも、削った表土をどうすれば良いのだ?
東京電力が引き取りに来てくれるのか?
送りつけても、受け取り拒否されるだろな。
線量計もないから、どれくらいの線量なのかも分からない。



まっすぐまっすぐ天に向かって花咲けドレスデンドール


植栽部(共用部)の表土はどうしたらよいだろう。
植え込みにも放射性物質は降り注いでいるだろう。
狭い畑の土は?
芝生が殆ど消えてしまった2坪ほどの地面には
パラパラとバークチップを敷いているが、
これも除去したほうがよいのだろうか。
そのあと、表土を取り除くのか?
考えただけでぞっとする作業工程だ。

また再びムラムラと怒りがこみ上げて来た。
後出しじゃんけんじゃあるまいし、
2ヶ月以上も経過した今頃になって
「実は・・・」?
そんなこと、見る人が見れば分かっていたはずのこと。

いい年をした大人たちが寄って集って
言い訳・嘘つき・隠蔽・自己保身・責任の擦り合い


誰の目にも「後手後手」だってことは明らかなのに、
未だに「メルトダウン」という言葉を使おうとしない夜郎自大。
相手は、恒星自身さえもその存在を持て余す程の物。
どこに安全の基準があるというのだ?
だれが安心の技術を持っているというのだ?



バラが咲いてもそのままに楽しみたい、咲き進んでもそのままに


「さぁ!うだうだと考え込まずに今日一日を精一杯生きよう!」

というわたしと、

「やってもやっても次から次に打ちのめされることばかり」

というわたしが、

数十秒おきに出ては消え、消えてはまた現れる
そんな自分を持て余す日々が続いている、
これからもずっと続くのだろうか?


落ち着かないのは
落ちて地に着いていないからだ。

分からないなら分からないなりに
「これが想定される最悪の事態です。これ以上も以下もありません。」
そんな風に教えてくれないか?
今更本当のことを見知ったからといって、驚きはしないから。

誤魔化されるのはもうたくさんだ。
嘘をつかれるのももうたくさんだ。

誰が本当のことを知っているのだ?
いつ真実が明らかにされるのだ?

一握りの人間のために、この世が存在するのではない。

真実は何処にある?


高木仁三郎「核施設と非常事態--地震対策の検討を中心に--」
(日本物理学会誌 Vol. 50, No. 10, 1995)



高木仁三郎の部屋

0 件のコメント:

コメントを投稿