肥料に利用する放射性物質を含む汚泥の取扱いについて
農水省に電話(03-3502-8111)して問い合わせ、再検討の依頼をした。
以下、やり取りの覚書としてメモ書きを元に記録
◎件の汚泥に関して問い合わせの電話が殺到しているらしく、
担当窓口(農水省「消費者の部屋」03-3591-6529)回線が塞がっている
とのことで暫く待った。
◎今回の原発事故によって放射能汚染される前の土壌中Csは20Bq/Kg。
放射性セシウムは移動するという挙動を示す。減耗率というのがある。その減耗率を元にしたモデルケースから今回の数値(200Bq/Kg)というのを算出したとのことだったので、そのモデルケースの根拠となる研究論文、もしくは典拠は何か?と問うたところ、NAROと略記される(独)農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)に典拠の所在がある旨の回答。詳しく聞こうとしたら、「マスコミ関係者か?何県からかけているのか?」と質問されたので、答えると、また暫く保留にされた。
#何処から架けてきてるかという質問の意図が不明。
#マスコミ関係者だったら代表窓口にかけたりしないんでない?
◎保留解除後の相手は別の担当者。
典拠となるデータは何処に開示してあるのかと同じ質問をした所、
なんと!このブログにもリンク(右サイドバー→)を張っている
農業環境技術研究所だという。
しかし、当該論文なりデータなりは開示していないとのこと。
☆開示しないのか出来ないのか?→「出来ない」
☆誰のorderなら出来るのか?→「答えられない」
分かった。
それなら・・・
☆どんなデータに基づいて200Bq/kgという値になったのか?
「過去50年間土壌に含まれるCsのデータ」に基づいている。
モニタリング値(過去50年間)の幅は10~140Bq/Kg。
植物によって異なるが放射性Csの移行係数というのがあって、例えば稲の場合、移行係数は0.1、100Bq/Kgという計測値に係数を掛けて10Bq/Kgと推計。
そういった計測推計から
「非汚染農地(事故前の農地土壌の放射性セシウム濃度の平均値20Bq/kg)に長期施用(農地10a(土壌150t)当たり、汚泥4t投入)しても、事故前の農地土壌の放射性セシウムの濃度範囲(上限の切下げ値100Bq/kg)に収まる水準」との文言になったようだ。
140Bq/Kgという上限数値は高いので切り下げ100Bq/Kg。
土壌150tあたり4tという数値も、過剰量ではないとした上での数値。
☆どの地点何箇所のモニタリングか?→「回答できない」
◎これ以上話を聴いてもチンプンカンプンになりそうだったし、回答できない領域が多いようだったので、話題を切り替え、家庭園芸用土(法規制が無いとか品質が一定していないとか)や、ようつべに投稿された線量高めの腐葉土の件について話をし、最後に
「再検討する余地はあるのか?」と質問した。
答えはアッサリ「再検討する必要があるだろう」とのこと。
twitterやブログやらで取り上げられて反響が大きく、無視できないようだ。
***
以上、約50分間の通話。
担当者の口調は誠実であった。
こちらが矢継ぎ早にせっかちにアレコレ尋ねるのにも対応してくれた。
国民の食の安全を司る機関なのだから、前もって汚染被害を過大に評価計算して貰わねばならない。
以下、小出さんの言葉援用
土壌汚染対策の原則は、被害の危険を過大に見積もっておいて、あらかじめきっちりと手を打っておく。過大に見積もっておいても被害の実態が少なければ、それで良かったと後になって胸をなでおろす。汚染されてからでは遅いのだ。汚染されていない/汚染の少ない地域の土壌を今存在するレヴェルで守ること、これが関係者の行うべき義務であろう、と私は思う。
こんにちは
返信削除ご苦労様でした。
本当に不思議に思いますね。
汚染を広げないよう努力するのではなくて、1億3000万人が平等に被ばくしましょうっていう考えなんですもんね。
もうどうにも人が住めない地域は確実にあるわけで、そこに汚染物質をすべて持ちこんで封鎖すべし!という正論を堂々という人がいない。
福島を見捨てるのか!とか差別するのか!とかの反発の声を恐れてるんだと思う。実際そう言ってるし。
韓国では日本の音楽やドラマを一般放送できない規制がある。一方日本の電波にはものすごい勢いであちらのものが押し寄せる。
一方通行でおかしいんじゃないの?という声はあがらない。
韓国を差別するのか!という声を恐れるんだろう。
批判=差別とするのがあちら流。
なんでもかんでも「差別」に区分されるとこの国の言論はたちまちしぼむ。
堂々と正論を言えない空気がこの国を押さえつける。
dharmaさん こんにちNamaste/
返信削除腐葉土も、きちんと行政が測定すべきだと思うのですが・・・
どこまで隠蔽いつまで隠蔽なんでしょうか?この期に及んでも。
不可解です。
汚染物質の処理に関しては現在のところ、関東近県だけでも相当な量の汚泥が溜まりつつあって、それはもう、遮蔽するっきゃないと個人的に素人の浅はかな考えを巡らしてしまうのですが、「そうではない」ということなら、そうではないことを此方が納得行くまできちんとデータを示しながら、とくと説明してもらいたいもんですね。
汚染物質を遮蔽(隔離)して管理していく以外の方法論があれば良いのでしょうが、現状、そんなスーパーマン頼みみたいなことは不可能でしょうし、ねぇ。。。