2011-07-16

R. Pompadour at 蜘蛛ノ巣城

楽庭ドッキンバガン(南部)いっちばん暑いところ。

今やそこには、春一番花の花芽形成に必須な要件である光と温度が不足していると文句垂れ、蕾の一つも付けないという抗議の姿勢を見せたポンパドゥールが鎮座ましましておわす。

ま、抗議の背景には、昨年10号スリット居城から今年8号スリット居城へと容積縮小されたという経済的要因も関与していると推察されるが。

しかしながら、10号スリット居城の財政情況においては、ポンパドゥールの旺盛な食欲と活発な生体反応を反映してか、その生長ぶりは著しく鷹揚であったために、外敵たる強風突風による瞬間的な攻撃にもろくも枝を折られるという事態が発生し、ギプス大公の支援を仰がねばならないこととなったのである。今年度の緊縮財政とも相まって容積縮小との帰結に至ったわけであるが、それがポンパドゥールのご機嫌を損ね、本来の生体活動を頓挫させた際たるポイントだったとも考えられる。


その点を鑑みず、太陽光と気温とによってポンパドゥールの活性化を促すこと・・・これが短期的且つ省力的バラ策推進議会に課された使命であったことは言うまでもなかろう。
安易と批判されかねない策ではあるが、少なくとも花芽を形成するフロリゲンの誘発ならびに新鞘発生を促す植物ホルモンの形成には成果をもたらした観察結果が出現し、関係各位は胸をなでおろしているところだろうと拝察する。



どえりゃ~強光の下、件のポンパドゥールを観察すべく近寄ってみると、数日前から張られていた蜘蛛前線が版図拡大し、なにやら繊維の塊のようなものが召集されているようだ。




正面から正攻法で捉えてみると、暑さで少々くたびれながらもポンパドゥールは蜘蛛前線を意に介してはいないようだ。

「わたしはわたしよ、わがみちをりょうまがゆく」

そんなことを言ったかどうかは知るよしもない。




もう一度、背後から偵察してみた。
ん?蜘蛛ノ巣城の領主に動きが見えるぞ。
余り近づくと、城を破壊してしまいそうだ。
そこらへんでやめとけ>真昼のしのびのもの


それにしても・・・・・
暑い時期に花を咲かせようとするバラには、所謂薔薇色のものが多い。

薔薇色?
以前、どこかで薔薇色と何の気なしに書いたら、
「薔薇色ってどんな色よ!?」
と、さんざん突っ込まれた記憶が曖昧模糊として存在する。
薔薇色ってったら、バラの色だろぅ。(←「う」がちっちゃいのは何故?)
ピンクを基調として濃淡深浅様々なヴァリエをひっくるめる色?
いや、バラの花の中で安定して発色するもの?

少なくとも私は、鮮烈な黄色や眩しい白色を薔薇色とは想像しない。

そんなこたぁ~どうでもよくなるような茹だるような暑さだ。
カラカラ・ジリジリしていてシュンシュンお湯が沸きそうだ。




切り取られた小さな空間にさえ陽炎が立っているのか?
と思わせるくらい暑いぞ。
暑すぎて痛いぞ。
この暑さによる痛みは、北インドの夏並みだ。

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