2010-11-01

last two sheets・・・霜月November

人は苦悩することによってのみ苦悩を忘れることが出来る
--マルセル プルースト--


霜月に入った。
霜降り月という語源からも容易に想像が付くように、寒い日の朝など霜が降りる日が出てくる。立冬〔今年は11/7〕を迎える頃には日が短くなって季節も冬の入り口に来たのだなぁというのを実感する。

昨年の今日、庭ではどんなバラが咲いていたのかとRosalind Infinitaを繰ってみた。寺西作品の『サンクチュアリ』がこの上なく美しく開こうとしていたのをポンコツコンデジ握りしめ、身体や首を捻り息を止めて撮影していた一年前を思い出した。

雜詩其一 陶淵明

 人生無根蔕  人生根蔕なく
 飄如陌上塵  飄として陌上の塵の如し
 分散逐風轉  分散し風を逐って轉じ
 此已非常身  此れ已に常の身に非ず
 落地爲兄弟  地に落ちては兄弟と爲る
 何必骨肉親  何ぞ必ずしも骨肉の親のみならんや
 得歡當作樂  歡を得なば當に樂しみを作すべし
 斗酒聚比鄰  斗酒比鄰を聚めよ
 盛年不重來  盛年重ねては來たらず
 一日難再晨  一日再びは晨なりがたし
 及時當勉勵  時に及んで當に勉勵すべし
 歳月不待人  歳月人を待たず

ふむ...。
歳月は人を待たず。
では、庭は?薔薇は?



バラはルージュピエールドゥロンサール。
夏の終わりの姿である。
以下てんちょんちから引用。

品種名:ルージュピエールドゥロンサール
    Rouge Pierre de Ronsard     
系 統:LCl ラージフラワードクライマー
作出年:2002年  
作出国:フランス
作出者:Alain Meilland
花 色:真紅
花 径:大輪
香 り:強香
開花性:四季咲き
樹 形:つる性
伸 長:2m~3m
樹 勢:強い
別 名:【 Eric Tabarly, Red Eden, Red Edenrose, Red Pierre】
交配親:Cappa Magna ×Ulmer Münster

クリムゾンレッドのピエール ドゥ ロンサールが登場しました。今までのピエールドゥロンサールにはなかった四季咲き性も兼ね備えています。春から秋まで花をお楽しみいただけるつるバラ品種です。冬の間に短く枝を切り詰めるとコンパクトな樹形でも花を咲かせます。
・・・中略・・・
このあと切りバラにして楽しみましたが、ブルーイング(脱色)もあまりしないし、花持ちも良くて水上げよし、なんとも欠点のない完璧なつるバラですね~
あえて弱点(弱点ってほどではないですが…)をあげれば、香りが万人が強香と感じる香りではないこと、
(店長は強く感じます!)
枝がやや太く硬いので細かな誘引が難しいこと、でも悪いところ探してこれですから、逆に言うと、ほぼ完璧な四季咲き赤バラかもしれません(笑)『てんちょのブログ』より

ふむ。
確かに枝はかなり剛直である。
下手に枝を倒そうと試みようものなら

「俺は真っ直ぐが好きなんだ!
ぐれるくらいなら直角に折れてやる!」

とでも言わんばかりの勢いではね返ってくる。
暴れ馬並?〔大袈裟^^〕
今や、RPRの好きなように放牧している(^^;
さて、夏の間につるを何本もグングン伸ばしたRPR。
どこに配置してどう仕立てようか。



バラはMiniatureの『ガリヴァー』『オリヴァー』
只今挿し木を分けて異なる土質でどう生長に違いが出るかを実験中である。

巨人は黙して横臥す
楽趣味は黙して撃つ

・・・ナンノコッチャ?


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