夜に咲いても
日の出前に
潔く散りゆく花
インド夜香木〔ヨルソケイ〕
インド原産の落葉低木である。
梵語ではシェーファーリカーSephalika
ベンガル語ではシウリSiuli
そんな名前の夜香木
ヒンドゥー太陽神の心が自分から離れたことを知り
パーリジャータカは悲しみにくれて命を断つ。
そこから一本の木が生え、
夜に花咲き、太陽神が顔を出す前に散って落花する。
シェーファーリカー
悲しみの心が涙となり花になって雫を落とす。
黄金のベンガル
哀切を帯びたかのような白く澄んだ花。
詩聖タゴールは歌う、シウリ、シウリ。
筒状花弁の底には橙色が鮮やかに流れ
白い布をほんのりオレンジに染める。
早朝、花を拾って糸で綴って
香りの花輪をつくり捧げよう。
香りの愛に包まれて安らかにお休み。
***
日の出前に
潔く散りゆく花
インド夜香木〔ヨルソケイ〕
インド原産の落葉低木である。
今年は背丈が余り伸びなかった皇帝ダリア メインの茎のほうにパラパラと咲く花 |
梵語ではシェーファーリカーSephalika
ベンガル語ではシウリSiuli
そんな名前の夜香木
今年最後のしのぶれど・・・悲しみの青 |
ヒンドゥー太陽神の心が自分から離れたことを知り
パーリジャータカは悲しみにくれて命を断つ。
そこから一本の木が生え、
夜に花咲き、太陽神が顔を出す前に散って落花する。
シェーファーリカー
悲しみの心が涙となり花になって雫を落とす。
黄金のベンガル
哀切を帯びたかのような白く澄んだ花。
詩聖タゴールは歌う、シウリ、シウリ。
筒状花弁の底には橙色が鮮やかに流れ
白い布をほんのりオレンジに染める。
早朝、花を拾って糸で綴って
香りの花輪をつくり捧げよう。
香りの愛に包まれて安らかにお休み。
***
※西岡直樹著『インド花綴り』によると、毒気虫に刺されたとき、刺さった毒毛を抜き取った後、ザラザラしたインドヤコウボクの葉で擦っておくと良いらしい。ヤコウボクの葉にはエステル類〔酸化化合物類〕のメチルサリチレートが含まれていて苦みがあり、葉汁と蜂蜜で解熱効果もあるとのこと。