2010-07-08

頂芽優勢apical dominance

三歩踏み出したら一歩目直前に考えていた事を完全失念。
これを鶏頭基本型という。

一歩踏み出すかどうかも忘れてしまう事がある。
これ鶏頭楽趣味の日常。

記述してから数ヶ月経過・・・記憶は遥か宇宙の彼方に。
これを宇宙はヒロシという・・・かどうかは誰も知らない。

忘れるから記述する。記述して忘れる。
この繰り返しを繰り返す事も忘れてしまう。
どうしようもない卵が先か鶏頭が先か。

んなことはどうでもいい。
遥か10ヶ月近くも前に(途方もなく遠い過去だ!)「ふむふむ、なるほどな!」と合点を得たようなフリヲイグレシアス♪ん~なたりぃっ♪していたが、10ヶ月近く経過して読み直し(@_@?な状態の鶏頭は休眠打破せねばならないだろう。そんな鶏頭の持ち主はドイツだ?いやそんな荒唐無稽な鶏頭の持ち主はどこを探してもオランダか?下らん駄洒落を繰り返す奴はバラに代わってお仕置きよ!ロサースパニッシュ!(ん?セーラー葉ニー?QT無ーン?)


頂芽優勢apical dominanceとは何か?誤解を恐れずに書こう。それは「頂芽(一番上の芽)があれば腋芽(わき芽)が動かない事」である。
植物(ここではバラ)の頂芽が虫に食われたり風や人間のお尻で折られたりすることは日常茶判事^H^H茶飯事。バラの生長は先端の細胞分裂をすることで生長する(茎も根も)。地上部の先端が無くなると生長に支障を来す。そこで、頂芽が無くなった場合、下に控えていた腋芽が伸びて新世代頂芽の座に着く。

♪パッバラ~♪パラバラパラバラ♪おめでとう!

ゆえに、バラを新苗から育てる時も、頂芽という頂芽は鬼父母となってピンチし、腋芽を頂芽に置き換えて株作り・枝分かれを助長させる場合が多い。


頂芽優勢には主に2つの植物ホルモンが関与している(ココに記事)。
オーキシンとサイトカイニンである。
☆オーキシンはどこで作られるか?
植物の頂芽と葉で作られ、師管を下方に移動する(極性移動)。オーキシンは休眠している腋芽には移動しない(腋芽に直接働きかけない)。オーキシンが茎の中を下方へ移動している間は腋芽は眠ったまま。つまり、オーキシンの極性移動は列車の揺れと同様眠りを誘う(どうしようもない例え話を書くな~!>自分)

☆サイトカイニンはどこで作られるか?
通常は根で作られ導管を上方へ移動する。そして、「腋芽を叩き起こせ~!」という命令が下ると休眠中の腋芽に「起きなさい目を覚ましなさい芽を覚ますんですよ」と働きかける。


あ、しかし、実際の植物体内では人間が未だ知り得ない様々な要素が相互に関係しあって起きているらしいので、オーキシンIAAとサイトカイニンCKだけの単純な関係図式で植物の生長を「語る」ことは危険である。

い、しかし、現在分かっている事を元に頂芽優勢の仕組みを掻い摘んで整理する事は楽趣味の鶏頭には必要である。ということで、ちょいと乱暴だが、ちょいと再整理して10ヶ月間放置プレーしていた宿題に取り組んでみる。
新たな登場人物を紹介しておこう。
一人はIPT(イソペンテニルトランスフェラーゼ)という早口言葉舌咬み王者決定戦に臨みそうな名前の酵素である。もう一人はアブシシン酸ABA

《頂芽優勢と腋芽休眠打破》

頂芽が存在している時:IAA指導の下ABAが子守歌を歌う
(ただし休眠剤は未だ誰だか分からない)

頂芽が無くなるとIAAが一旦姿を消す

IPTがやって来てCK作成のスイッチを入れる

作られたCKが腋芽の目覚めさせる。

腋芽が頂芽になってIAAを作り始める

振り出しにもどる


ざっとこんな感じらしい。
で、根で作られると考えられているCKは、頂芽が無くなった場合には根からはるばる長旅をしてやってくるのではなく、どうやら腋芽により近い茎で作られるらしい。

上の超弩級簡略チャートを例えてみれば、ABAは腋芽を包むふかふかお布団、CKは「起きなさい」という目覚まし時計、そしてIAAは時に♪眠れよい子よ~♪と子守歌を歌いながらも寝ていた子が芽/目を覚ますと「お前がこれから頂点に立つのだよ」と諭してくれる、まるでナルニア国物語に出てくるライオン(名前何だったか忘れた)のような存在・・・かも。

更に参考サイトをうろうろしてたら、実験植物はバラではなくエンドウだけど、IAAは1時間に1センチの速さで流れるらしい。腋芽の上1cmで茎を切ると1時間後には腋芽の辺りにはIAAが減少しABAやCKが働きやすい場になりうるというのだ。TRIVIA!

その他のTRIVIA!としては・・・
・植物の中には頂芽優勢の強いものと弱いものがあるらしい事。
・バラの中でも品種によって頂芽優勢の強弱があるらしい事(これについてはココ参照)。
・頂芽優勢は植物の年齢とも関係するらしい事。

いやぁ~、植物ってホントに凄い!と改めて思いました土佐。

《apical: Q. from Online Etymology Dictionary》
*apical:"of or belonging to an apex," 1828, from L. apicem, from apex (see apex) + -al (1).
*apex:c.1600, from L. apex "summit, peak, tip;" probably related to apere "to fasten, fix," hence "the tip of anything" (one of the meanings in L. was "small rod at the top of the flamen's cap"). Proper plural is apices.
・dominanceは優勢ってことっす。

2010FIFA World Cupを抱き掲げるのは?楽趣味の予想・・・パエリア!


《主な参考サイト》
・頂芽優勢に関する研究
・頂芽優勢のしくみ
・ホルモンは植物体のどこを通って移動するのか
・アブシシン酸の移動のしくみ





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