2010-07-29

セイタカアワダチソウの汚名?

静かに夏の雨が降る。
気温もさほど上がらず、ホッと一息つける感じです。
庭の植物たちも先日までの刺々しさが和らいで
緑の落ち着きが復活したみたい。

先週めっちゃ暑かった日、
小石川植物園で入園券販売が一時停止されたです。
熱中症で入園者がバタバタと倒れたから・・・ではないです。

この灼熱東京砂漠のど真ん中、大勢の人が、
7年に一度たった二日間だけしか咲かないと言われる
稀少で&世界一デカイショクダイオオコンニャク
この開花を「一目見ん一目見んとて集いけり」なさったからです。
ネズミーランド並みの入場制限っちゅうわけですかね^^
かどうかは兎も角、
小石川植物園って、もちょっと近くにあれば良いのになぁ^^

でもって、もいっこの東大付属植物園は日光植物園
原種系のバラが幾つかありますよん♪(ココで見てね)
ここ、以前日光に行った時訪問し損なったんです。
次に機会があったらこの植物園メインで行きたいと思ってます。
日光植物園には日本産の殆どのカエデが集められて栽培されているそうです。


〈誰あろう、夏の薄化粧、マチルダです^^〉


さて、以前みけさんち豪邸庭で
「それってひょっとこしてセイタカアワダチソウ?」
と噂された植物は結局薬局何なのでしたっけ?

セイタカアワダチソウと聞いて思い浮かぶのは
「外来植物」とか
「在来種を排除する」とか
「花粉症の素」とか
余り良くないイメージばかり。
時にブタクサと間違われたりします。

セイタカアワダチソウは、Golden rod(「金色の穂」)と言う英語名をもつ通り小さくて綺麗な花がピラミッドみたい〈円錐花序〉に付く(ココをクリック)切り花用・観賞用として日本に導入された北米原産のキク科植物だそうです。

何故「在来種を排除する」なんて言われてるのでしょ?
それはこの植物が根から「他の植物の生育を阻害する物質」を分泌するからだとか。Wikipediaの該当ページには、なるほど、他の植物の生育を抑制して競合する「アレロパシー」という言葉の解説もあります。

先日来、何度か紹介している『植物が地球をかえた!』という文献では、セイタカアワダチソウは長い間アレロパシーの汚名を被ってきたと記されています。根に含まれる物質はアレロパシー(他感作用)を起こすのではなく、被食回避の役割を持っているのでは?と。

関東平野ではかなり昔の一時期セイタカアワダチソウがススキを排除してるという状況が存在したとか?関東の事はよく分かりませんけど、楽趣味ご幼少の砌、確かに西方でも辺り一面セイタカアワダチソウが生い茂っていたり、住宅の空き地などにボコボコ生えていたという記憶はあります。でも、ススキの原がセイタカアワダチソウに圧されていたという印象は薄いのです。

日光植物園の舘野センセが、
ススキ1:セイタカアワダチソウ6
という個体数を同一区画に植えてみたそうです。

数年後・・・
セイタカアワダチソウが殆ど消えてススキが主体になったとか。
〔ススキは根元が密に枝分かれしていて、一度はびこると、もはや他の種が入り込めない〕らしいです。

〈夏の薄着だけど少し化粧の濃い楽庭MR1号です^^〉


今や下腹の出た「おじさん(爺さん?)セガタタンシロー」になっちゃってますが、一応幼少期もあったらしいバトラが子供の頃、野原でセイタカアワダチソウをとって家に持ち帰ったところ母親に呆れられたと話していました。
小児喘息だったからです。
セイタカアワダチソウの花粉がアレルゲンの一つだと考えられていたようで、バトラ自身もそう認識していたし、楽趣味も「あの花は花粉が体に良くないのよ」と教えられた記憶があります。ガッコのセンセからだったかな?

ところが、セイタカアワダチソウは虫媒花なのだそうです。
つまり、花粉がアレルギーの原因とはならないということ。
花粉症などのアレルゲンとなる花粉は風媒花。
風媒花の花粉が風に乗って飛散するためにはサラサラしてないと飛びにくいですよね。セイタカアワダチソウの花粉は虫に運んで貰わないといけないので虫の体に付着しやすいようにベタベタしているらしいです。実際に花粉に触れた事がないので、今度見つけたら触ってみようと思います。
これまで無知な思い込みで無意識のうちに遠ざかり遠ざけていたセイタカアワダチソウ。
よくよく見る事なんてマヂになかったかも、と反省。
花や花粉や葉等をよく観察してみようとも思いました。

あ!もひとつ。
セイタカアワダチソウはその名の通り草丈が高い植物。
花の種は高い所から良く飛ぶから、種の到達範囲も広い。
だから、
「こればっかり茂っちゃって・・・」
と誤解されるのかも知れませんね。

暑さには強そうだし、夏には草陰を作ってくれそうだから、
植えてみようかしら(^^;
バラの日除けに・・・^^

・・・近日中予定続編に続く・・・



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4 件のコメント:

  1. 実はわが豪邸の庭には>自分で言うか・・
    ブタクサもセイタカアワダチソウも両方ともあります。
    で、それ以外の植物が生えないかというとそんなこたぁ~ありま千円。ちなみにみけ宅庭のススキは滅びました・・・

    秋の花盛りにブタクサを刈ろうとすると、ふわぁ~っと黄色い粉が舞い散り、みけは死んでしまいます(ぜんそくで)
    セイタカアワダチソウを刈ると、手がベトベトになります。
    どちらも不快なので(あるいは命がけなので)秋に黄色い花々を放置すると、片方は枯れ、片方は綿毛を作って種が飛び立ちます。

    >植えてみようかしら(^^;

    これは考え直した方がええかも・・・
    とにかく爆発的に増える!!しかも前年の木の根元からも生えてくる。
    わざわざ植えてしまうと大変なことになるかもよ。

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  2. みけさん Namaste/^^

    今日は南よりの風が強くて、傘がひん曲がりそうでした。

    ブタクサは秋に花粉が飛ぶんでしょ?秋の花粉症アレルゲン代表格?何だか埃っぽく噎せ返る感じって印象が強いです。
    みけさんにとっては超危険ですね。
    ブタクサには葉っぱに切れ込みがあるように見えるのですが、セイタカは細めで切れ込みのない葉っぱですね。

    セイタカは根茎でも増えるらしいです。よって、「植えてみる」案は却下とあいなりました。^^
    セイタカはやはりベトベトンですか?
    地上部が枯れるのはセイタカの方でしょ?寒くなるとロゼット葉の状態で光合成を続けながら越冬するらしいので、もしセイタカを減らすのであれば、その頃抜くのが良いのかも。

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  3. セイタカアワダチソウ、本当に汚名を着せられた植物でしたね!

    私も何かで読みましたが、セイタカアワダチソウって
    アレロパシーの結果なのか、長期同じ場所に咲いていると自分自身も排除してしまうとのことでしたよ。
    長年はびこることで、自分自身も住みづらい環境を作ってしまうとか。
    学術的な詳しい状況は分からないのですが、
    我が家の周りにあったはずのセイタカアワダチソウ群落は
    いつの間にか全く違う植物分布に変わっているような気がします。
    基本、植物は連作が嫌いなコが多いんでしょうかね~^^;
    バラの日よけかぁ~。
    普通にひまわりとかが楽なのでは?

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  4. bloomさん Namaste/^^

    ちゃ~んと休息とってますか~?^^

    セイタカアワダチソウの根が出す物質が自らの存在も排除してしまうものであるなら、何だかすっごい悲しい話ですねぇ。
    とすれば、長年住み着けないからたくさんの種を作って虫に運んで貰うために花も黄色で背も高くなるのかな?子孫を残すために。

    そう言えば、一昔前のセイタカの勢いは今は見られないような気がする。小さな集団でチョポチョポっと残っている感じ。地域差もあるのでしょうけど。

    ひまわりですか。考えつかなかった。^^
    今からじゃ種蒔いても遅いか・・・
    よしずの壊れかけたのでも地面にぶっ挿して日陰を人工的に作ろうかしら?
    「もっと日陰を!」

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