
紫燕飛舞の葉っぱです。
#画像をクリックすると拡大できます#
これはIRL海員棘のピアニスト@クイニーアマンさんの画像。
クイニーアマン(QA)さんからお便りが来たアルよ。
黒星病班かしら何かしらって心配してらっさるアルよ。
一見した所、3月楽庭のバラ葉にこんな症状があった記憶から、
寒さに中って出た症状かな?と楽は思ったのですけど・・・
楽庭のバラに出た約1年前謎の斑点については
Rosalind Infinita記事
【疑惑の影、謎の斑点】と
きまぐれ羅雫の森記事
study room-放線菌缶論^^-各コメント欄に海員さんからの貴重なご意見が掲載されてます。
薔薇の旅人@もと兄さと言霊師@メアリーレノックスさん
のコメントを読み直しては画像を眺めを繰り返し・・・。
黒星病班なら、もう少し斑点の縁がギザギザしているだろうし、
病班の中心部と周辺とで濃淡差があるように観察しています。
画像では葉っぱの緑色が黄褐色化していないにも拘わらず
小葉一枚面積の半分近くを赤茶紫混色の斑点が占めているものの
その斑点の中心部と周辺の色濃度に差はないように見受けられます。
そうだ!
羅雫の森の
Useful links内Forestry Imagesをちょっくら散策。
確か、兄さが「葉っぱの裏側も観察すると良いよ~」って
以前書いてくれてたかと思って、黒星病葉裏表画像をホジクリ^^
↓
black spot:Image Number: 5264093black spot:Image Number: 5264094う~~ん、やっぱ黒星病班とはちと違うような感じだなぁ。
葉っぱの裏はどんな感じですやろ?>QAさん
こんな葉の状態を見かけたことのある方いらっさいませんか?
また、このような葉はどう対処すればよいのでしょうか?
色んなご意見お寄せ頂けると幸いです。
ご協力の程、何卒よろしくお願い致します。
☆時間がある時にでも見てくれたら嬉しいなぁ>でこぽ~ん@YBC
☆pierreさんのheritage蕾に見られる粒々と一寸似てませんか?
QAさんの画像蕾に見える繊毛(^^;
品種によって異なるけど、蕾に生える繊毛粒かもですよ・・・?
最近UPした楽んち蕾で粉粧楼とかパヴィヨンとかにも生えてます。
【以下追記です】
Motonyさん、早速のコメント有難うございました!
Useful Links内の「花き研究所」類病害の診断防除で
「べと」で検索すると(楽は「ベト」で検索してhitせず)
バラのべと病班画像が見られます。
心配なのは、「葉脈で区切られた病班」という一文。
QAさんのバラ葉もよく見ると葉脈で赤茶紫色班に区切られている。
因みに上記研究所サイト内「べと病」病徴説明文は以下の通りです。
「葉、茎、花こうに発生する。葉に不整形、灰褐色のしみ状の病斑ができる。湿度が多いと葉の裏側に白い霜状のカビ(分生子柄と分生子)が見える。罹病葉は極めて落葉しやすい。」
☆☆☆【再度の追記です】☆☆☆
罠の家栽培部長YBCから以下のようなメールを頂戴しました。
画像からは冷害と薬害が複合的に出たように見えます。
通常ベトの場合はもっと斑がぼやけて現れます。
また茎にも症状が出てきます。
画像ではベトじゃないとは断言できません。
もしべと病であれば葉が乾燥して落葉を始めます。
(鉢をゆするだけでもパラパラとおちます)
葉が落ちないようでしたら前者だと思ってください。
でももしベトだったら北のくまさんも真っ青ですから
晴れた日の午前中にオーソサイドでも散布しておくと安心ですね^^
とっても丁寧にご説明させて頂きました。ということでした。
葉の乾燥と落葉という点でもう一度要確認ですね>QAさん
この場を借りてMotonyさんと罠の家栽培部長のご協力に
心から御礼申し上げます。
ありがとうございました。
☆☆☆
【再々追記:その後の経緯報告(20100430)】☆☆☆
とっても丁寧にご説明頂いたYBCとQAさんからのご了承を得て
その後QAさんちの紫燕がどうなったのかを報告します。
QAさんから追加で頂いた画像は以下の3枚です(クリックで拡大)。



(中)葉裏の画像からは菌糸が発生しているようには見えません。また、葉表の薄茶色になっている部分は上記
【疑惑の影、謎の斑点】に出ていた斑点に共通するものの様に見えました〔その時の斑点(イヴピアジェの葉)については
study room-放線菌缶論^^-記事にてメアリー・レノックスから「わくらば」という季語を教えて頂くと同時に冬の寒さを受けた葉に見られる事があるとも教えて頂きました〕。しかし、素人判断で他人様の苗に大事があってはいけませんから、ここは画像からだけでも専門家の意見を伺うのがよいと思いYBCへ同じ画像を送付してみて貰うのはどうだろうとQAさんに伝えました。QAさんから本日届いた「YBCからのお返事」は以下の通りです。
実物を見ているわけではないので断定は難しいですがベトではないように見えます。もしベトだとしてもGWは天気がよさそうなので回復するとおもいます。
この「天気が良さそうなので回復する」という一文に再度自分の過去記事
「病気(べと病)」を読み直したり
Useful Links内のNIFS花き研究所サイトを見直したりしました。「施設内の湿度を下げる為に強制的に加温する」というフレーズと「べと病の分生子は低温多湿という2つの条件が重なった時に作られる」というフレーズがずっと引っ掛かっていたのがパチンと音を立てて繋がったような気がしました。
QAさんからのメールには「今朝のパトロールでも、蔓延はなく、元気な蕾(フサフサの)をあげてます。ちょっと他の苗から離して様子をみようかと思います」と書かれていました。「わくらば」を取り除いて処分されたかどうかは分かりませんが(^^;、このまま回復に向かうことを切に願っております。
べと病は、黒星病やうどんこ病と同じ糸状菌を病原とする病気の中でも恐ろしい病気だと聞き及んでいます。バラのべと病を一度経験されたMotonyさんがいち早く「疑惑のわくらば」に目を付けられたのは、その恐ろしさを実体験でご存じだったからでしょう。罹病した苗だけでなく周囲の苗への感染力の速さ(糸状菌の空気感染と水分感染による)は黒星病の比ではないと読み取りました(好適条件下では感染3日後に分生子形成)。
今回の件では、自分の庭で今後万が一「べと病」を疑うような兆候が現れた時にどうするかということを考え直すきっかけになりました。その時は「イザ」という時でしょうから、隔離/遮断出来る場所を確保しての早期殺菌対処も選択肢の一つ(最後の手段?)として捉えるべきなのかもしれないと。限りなく無農薬に近いバラ栽培を目指す上での必要最小最低限の薬剤使用を否定するつもりはないという認識の下で「救える命ならば救ってやりたい」と思います。
バラのオンシーズンでお忙しい中ご協力ご指導頂いた
バラの家栽培部長はじめ、
YBCのネット出張をご快諾下さった
バラの家てんちょ、
コメントを頂いた方々とお読み頂いた方々にひとまずのご報告を申し上げます。
心より感謝の念を添えて。
===
【QAさんち紫燕のその後】
QAさんから以下のようなお手紙が届きました。
〔2010年5月2日〕
「わくらば」が小さく薄くなってきたんですヨ!前の画像では葉脈と葉脈の間に、いっぱいいっぱい黒斑点が入っていた個所もあったんですが、ここ数日のおてんとう様浴びたせいかほぼグリーン状態に・・・この現象は一体??YBCさんのおっさる通りでございましたm(__)mやはりベトではなく、冷害によるものだったのかもしれません。
〔2010年5月3日〕
わくらばですが、よくよく見ると小さくなったというよりは、葉の色が濃くなり、目立たなくなってきた感じかしら?消えてきているわけではないけれど、お天道様の成せる技。ありがたいです。