配慮に欠ける

東電から提示された福島原発事故収束へむけての工程表。
急ごしらえと見るべきか、
はたまた、事故から1ヶ月以上も経つ「今頃？」というべきか。
中身も確定的とか明確とか段取り整ったとは言い難いのでは？

最初の水素爆発が起きた時の官房長官会見中、「建屋（たてや）」という耳慣れない建築専門用語(？)に面食らったし、その後次々と出てくる原発関連のちんぷんかんぷんな用語が何を指すのかさえ殆ど理解できないまま今日に至っているというのに、単に「冷却」と示されても、何をどのように冷却するのにどれくらいの人手と物資と技術と時間が必要なのか、その道の専門家ででも無い限り、評価の「ひ」の字を当てはめることすら出来ないのではないか？

昨日記事に引用した産業医による原発事故現場作業員に対する聞き取り結果にあるように、現場環境は劣悪としか言いようがない。本日になって、作業員の休憩所が新設され利用できるようになったらしいが、一体1ヶ月以上もどんな待遇をしていたのだ？！と驚き入る。

原発一つで、国家存亡の危機にあると言っても過言ではなかろう。
その危機的状況の回避を委ねている人達だよ？!
それなのに、作業に携わる人たちに、カップ麺だのレトルト食品だのといった食事で、寝所も体育館に畳敷きで防護服のまま雑魚寝状態？配慮って言葉の意味分からないのかな?

はたして今は21世紀だったのか？と疑ってしまう。


福島第一原発には保険が掛けられていなかった。
物損害も賠償の保障も保険金の支払いはびたいちもんもないのだ。
福島第二原発には保険が掛けられているのだろうか?

仮に保険金の支払いがあったにしても（更新前の保険がどのような内容なのか知る由も無いが）、廃炉にした後の管理には莫大なお金がかかる。
それと併せて、今回の事故損害賠償の支払いは数兆円にも達すると見られており、既に東電だけでは負担しきれないとの予測も立てられ、国が「損害賠償機構」の設置を予定している。

公的資金が導入されるということは、税金が使われるということだ。
何故?
そんなことに使われるのであれば、税金払わないわよ!
一企業がしでかした大惨事でしょ?
安全です、安心です、クリーンです。
そんな謳い文句ばかり流布させて、管理を怠り、万が一の事態を想像することもせず、保険料を出し惜しんで保険の更新すらしていなかった企業がしでかしたことでしょ?
無計画停電も杜撰だったし、工程表も無計画で杜撰。
そういう遅い・酷い・ズルイ対応の企業を名目上管轄してた経産省も保安院も政府も、余りにも杜撰で間抜けだわ。
この期に及んで、東電、社員の年収２割カット提案＝組合と交渉だそうですわよ、奥様。

「国策民営」　日本の原子力、戦後史のツケ
ほぉぉ・・・原発導入に積極的だった有力者って・・・。

腹立ちの余り乱文になりましてお詫びと訂正をさせていただきます。